今回の内容は、資産運用始める中で長期投資をしていくために必要な考え方や、どのような対象に投資をしていくと良いかのを理解することができます。
今回の内容
①積み立てNISAを活用する
②運用先を決定する
③全世界とS&P500それぞれのメリットとデメリット
①積み立てNISAを活用する
前回の記事で、コア戦略とサテライト戦略(FIRE,資産運用,投資信託,積み立てNISA | とある男のFIRE奮闘記 (firehunntouki.com)について触れましたが、このうちコア戦略を実施していく上で積み立てNISAを活用することをオススメします。そもそもNISAとは、国が資産形成を有利に進めていくために、用意した非課税枠のことを指します。なぜ国がNISA制度を用意したかは触れませんが…NISAで非課税となるのは、投資で得た利益に対してです。本来、投資による利益には、日本では20.315%の税金がかかることになります。NISA枠で投資をした利益については、この20.315%の税金がかかりません。この点、投資を始めるにあたっては、NISAを利用しないという選択肢はないと思います。このNISAには一般NISAと積み立てNISAの2種類あります。それぞれ、一般NISAは上限が年間120万円、5年間で合計600万円分の非課税枠が積み立てNISAでは、年間40万円、20年間で合計800万円分の非課税枠が用意されます。NISA枠は、一人につき一枠しか用意されておらず、NISAか積み立てNISAのどちらかを選ぶことになります。一応、毎年NISAと積み立てNISAを切り替えることもできます。このうちで、積み立てNISAをお勧めする理由が、非課税枠が年間40万円・毎月で換算すると33333円となり、毎年非課税枠を使い切ることができること、運用が期間が20年あり、ほとんどの人が運用益を上げることができる可能性が高いことが上がられます。反対に、一般NISAであると、年間120万円、毎月10万円分あり非課税枠を使い切れない可能性があること、運用期間が5年しかなく、運用益を出すことができない可能性があることがあげられます。つまり、一般NISAはより上級者向けの投資スタイルであると理解しておきましょう。
②運用先を決定する
コア戦略として、積み立てNISAを利用して、毎月33333円をドルコスト平均法で運用していくことを最初の戦略の中心としましょう。その中で、「では、何を買えばいいの?」という疑問が生まれてきます。基本的には、全世界かアメリカS&P500指数のインデックスファンドを投資対象に選ぶことが、その答えとなります。(※大前提として、ここで紹介する考え方は、現状で最もよい選択肢をお伝えしています。運用成果や元本を保証するものではありませんので、投資はあくまで自己責任で行ってください)
インデックスとは、簡単に言うと「平均点」だと思ってください。全世界インデックスだと「全世界の優良な企業の平均点」S&P500だと「アメリカの優良な企業500社の平均点」ということです。つまり、世界の平均点に投資するか、アメリカの平均点に投資するかの2択を選ぶことになります。
③それぞれ(全世界とS&P500)のメリットとデメリット
全世界のメリット
・世界中に広く分散
・アメリカが衰退し、他の国が成 長して来たら自然とその割合変化する
・ローリスクで5%ほどの成長が 見込める
・世界の人口が今後20年間成長することを考えると、20年後も世界全体で経済が成長している可能性が非常に高い
全世界のデメリット
・S&P500に比べ、運用成果が若干低い
・6~7割がS&P500の銘柄と同様のため、かなりアメリカの成長率と相関性が高い
S&P500のメリット
・現状世界一の経済大国なので大きな運用成果が期待できる
・ローリスクで年率6~7%の成長率が見込める
S&P500のデメリット
・アメリカの一国に集中するので、アメリカの経済が停滞すると成長が止まる可能性があるリスク
・インドや中国などの新興国の成長性を享受できない
・20年後も成長し続けるかどうかわからない(一般的には、20年後もアメリカが世界一である可能性が高いと言われていますが…)
それぞれにこのようなメリットとデメリットがあります。その中で決めるには、
①すべてを全世界株式インデックスに投資する
②すべてをS&P500 に投資する
③全世界株式とS&P500の両方に投資する
④S&P500と新興国株式インデックスの両方に投資する
の4つの選択肢が中心となってきます。このあたりの割合を決めることは、重要ですが、金融知識に多少不安がある方は、全世界インデックスを投資対象にするのが良いと思います。全世界インデックスのみが、すべての変化に自然と対応できるようになっており、資産の組み合わせや構成銘柄を調整する必要が最も少ないからです。それ以外だと、状況に応じて、資産の配分割合や構成銘柄を多少調整する必要が出てくるので、細かく調整する自信がない人は、とりあえず全世界インデックスを投資対象に選び、慣れてくると徐々に自分で運用の割合を調整していきましょう。
本日の内容は以上となります、次回は、いよいよオススメの投資信託に関しての内容となります。
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