積み立てNISAの運用後はどうする?

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 今回の内容は、運用した資産をどのように使っていくかの具体的な戦略についてまとめていきます。特に積み立てNISAを20年運用した後に想定される資産額と、その出口戦略についての内容となっています。

  20年後の運用益は?

 積み立てNISAを活用して、資産運用した場合どのくらいの資産が形成されているかを知っておくことは、自らのライフプランを考える上で、とても大切です。

積み立てNISAは、年間40万円・月々33333円の枠があります。この枠のすべてをeMAXIS Slim全世界株式に運用したとします。

ここでは、eMAXIS Slim全世界株式の運用成果を5%とします。すると、毎月33333円を20年間5%で運用したこととなり、20年後の資産は約1370万円となります。

投資元本が800万円ですので、想定される運用益は、570万円となります。20年を超えたのちは、NISA枠から特定口座(いわゆる税金のかかる口座)に移行され、運用を続けていくことになります。

今回は、eMAXIS Slim全世界株式を5%で運用した場合の計算ですので、本来の運用益が5%を前後する可能性やS&P500で運用した場合にはこれ以上の運用益を見込める可能性もあります。

 4つの具体的な出口戦略

1、保有し続ける

2、すべてを売却する

3、一部を売却する

4、高配当株などに切り替える

積み立てNISAには、大きく4つの出口戦略があります。

1、保有し続けるを選択した場合は、そのまま年率5%で運用されますので、資産総額は徐々に大きくなっていきます。

2、すべて売却するを選択すると、運用益を現金化することができます。ただし、売却するときと株価の暴落が重なってしまうと、運用益を大きく減らしてしまうリスクがあり、タイミングが難しいです。

3、一部を売却するが最もオススメです。詳しくは、この後まとめます。

4、高配当株などに切り替えるは、すべて売却した後に、別の投資対象で運用することになるので、売却と同様のリスクがあります。その後、現金で保有するのではなく、別の運用方法を選択します。

 4%ルールで運用する

上の4つの選択肢で、最もオススメなのが3、一部を売却するです。この選択肢が最もオススメな理由を理解する上でポイントとなるのが「4%ルール」というものです。

4%ルールは、FIREを目指すうえで一つの指標となる数字ですので、しっかりと理解しましょう。

4%ルールとは…

運用している資産を4%ずつ取り崩すことを指します。先ほどの1370万円で考えると、年間54.8万円を現金化することになります。

この通り、シンプルになるわけではありませんが、理論上5%で運用しているものを4%ずつ取り崩した場合、元本を失うことなく現金化することができます。※途中暴落などがあった場合は、元本がなくなることもあります。

つまり、1370万円を4%ずつ取り崩すと、理論上では元本はそのままで、毎年54.8万円を手にすることができることになります。この考え方を4%ルールと言います。

正確には、元本を失わないために債券を入れる必要がありますが、基本的には、運用している利回りよりも低い額を取り崩した場合には、元本を失うことなく現金化することができます。

ちなみに、年間54.8万円は、月換算で45600円となります。つまり、毎月45600円を手にし続けることが期待できます。仮に、年金が将来減ってしまったとしても、45600円を上乗せすることができると生活はかなり楽になるのではないでしょうか?

 今回は、積み立てNISAの出口戦略についてまとめてみました。特に4%ルールは、資産運用をしていく上で、重要な考え方となりますので、理解しておきましょう。

また、この4%ルールを応用すると、自分がFIREするために必要な金額が見えてきます。簡単に言うと、年間生活費<運用資産の4%になると、4%ルールで取り崩した額より年間の生活費が小さくなり、働かなくても生活できます。

別の計算の仕方をすると、年間生活費の25倍の資産を形成すると、理論上生活費のすべてを資産の運用益から賄うことができ、働かなくても生活できる状態になります。この状態のことを一般的にFIREと呼びます。

完全なるFIREを目指すのは、なかなか大変ですが、生活費の一部を資産の運用益から賄うことは十分可能ですので、一緒にチャレンジしてみませんか?

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